「シチリアは例年より涼しいですよ~」
なんて昨日書いたばかりですが、昨日の夕方から
アフリカ大陸から吹いてくる風、”シロッコ”が吹き始めました。さすがアフリカの風だけあって熱風なので、当然気温も上昇、湿度も上昇します。ということで、今日はまた気温がグングンあがりそうな感じです、、、朝から既に暑し。
さて、本日、包丁に続き、ずっと欲しかった料理道具を購入。それは、
「モルタイオ」、日本で言うところの
「すり鉢」。この道具、トラーパニ伝統の一品、ペスト トラパネーゼ(赤ニンニク・バジル・トマトベースのペースト)を作るのには欠かせない道具なんです。
ペーストは、フードプロセッサーなどでガガガガーッとまわしても出来るのですが、やっぱり手で潰したペーストには香りも風味もかないません。
「食物は小さくすればするほど香りが出る」と言われています。フードプロセッサーは
”細かく細かく切る”作業であるのに対し、モルタイオは
”すりつぶす”作業。当然、”すりつぶす”方が粒子の単位は小さくなるため香りが良く出るのです。
このモルタイオ、名前や形や素材は違えども、全世界で見受けられる一品。インドや東南アジアではスパイスを潰すものとして用いられ、日本ではゴマなど潰すのにも使われますよね。イタリアでは、石だったり大理石だったり木だったりの素材のモルタイオが見られます。私が欲しかったモルタイオは
”オリーブの木”で出来たもの。直径15センチ、高さ10センチ。ず~っと欲しいな~、、、と思っていて買わなかった一品。なぜ買わなかったかって?なかなか気に入った
”柄”がなかったんです。このオリーブの木で出来たモルタイオ、
一つ一つ手作りのため大きさや木目がモノによって随分違うんです。いまいち気に入ったものがなかなか無かったため、1年間も探し続けていました(笑)それが、今日用事があって行った道具屋サンで見ていたところ、なんと一目惚れ!(笑)即購入です。形も丸々としていてとっても手になじむ感じ。とってもかわいいヤツです。やっぱりデビュー作は、ペスト トラパネーゼかな?