フローリオ、と言えば現在はマルサラワインの蔵として知られています。が、1800年代には
「シチリア王」とも言われる位の富を手にした大富豪でした。彼らはマルサラワインのみならず、海運業、武器商人、陶器、など、色々な分野で成功を果たしました。その中のひとつに
「マグロ加工」もありました。ファビニャーナ島に「トンナーラ」と呼ばれるマグロの加工工場を作り、マグロの缶詰を作り始めたわけです。ファビニャーナといえば「マグロの島」としても知られ、紀元前からマグロ漁が行われていました。今年の初めに、フローリオの歴史を綴った本が出版されたのですが、それを記念して(?)、現在トラーパニの街にフローリオのマグロ缶が展示されています。
たかがマグロ缶、、、とは言えども、レトロで可愛いデザインに釘付けになってしまった私。もう1ヶ月以上展示されているのですが、ようやく写真を撮ってきました。右の端っこにあるのが出版された本です。
ダンボール邪魔だな~、、、なんでダンボールなんて置いているんだろ?と思っていたのですが、よ~く見るとダンボールにも「Florio」の文字が!って随分キレイに残っていますが、いつのだろ?
こちらはラベルの平面図。フローリオの紋章、ライオンマークが中央にドカン!と印刷されています。う~ん、なんともレトロで素敵♪
四角い缶もあったのですね。こちらはデザインが違ってもっとシンプル。
写真がボケているのはガラス越しだったから。(言い訳?)残念ながら中には入れませんでした。フローリオのマルサラワインの昔のポスターも異常に可愛いのですが、マグロ缶もいい感じ。優秀なデザイナーがいたんでしょうかね~、フローリオには。
ちなみにフローリオの栄光は3代目で終了。世界恐慌に続き第二次世界大戦など色々な要因が重なったのも事実ですが、そんな時でもやっぱり散財し続けたのが一番の要因でしょうか、、、なんともドラマチックです、フローリオ一家の歴史。